下腹部が痛いとひとくちで言っても、どのような痛み方をしているか人によってもその時によって、痛みの感じ方はそれぞれです。どの場所の痛みでも言えることですが、痛みには色々な感じ方や強さがあります。下腹部の痛み方を以下に挙げていきましょう。
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・針で刺されているようなチクチクとした鋭い痛み
・ズキズキと響くような鈍い痛み
・ズシリと重く感じる重い痛み
・ジンジンと疼くような疼痛
・患部を押すと痛みが増す圧痛
・ピリピリと痺れるような痛み
・激しくのた打ち回るような激痛
・発作的に起こるような痛み
ざっと挙げるだけで、痛みにはこれだけの種類が挙げられます。下腹部の痛みにもこれらのような痛み方の違いによって考えられる原因と病気は違ってきますし、右か左か男性か女性かでも大きく違ってきます。また、下腹部痛以外にも他の症状があれば、それも加味しなくてはいけません。
次はそれぞれの痛み方で考えられる原因疾患と他の症状が合わさった時に考えられる原因疾患についてまとめていきます。
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【チクチクと鋭い痛み】
腸閉塞・腸捻転、激しい痛み、背中の痛みの場合も尿路結石、激しい痛み、発作的に起こる
膀胱炎、排尿時や排尿後の痛み
腹膜炎、激しい痛み、発熱や嘔吐、悪寒などを伴う
虫垂炎(盲腸)、痛みがみぞおちから右下腹部へ移動する
前立腺炎、急性は鋭い痛み、慢性は鈍い痛み、排尿痛
前立腺肥大症、排尿時の痛み
【ズキズキと鈍い痛み】
腸炎、食中毒、急性胃腸炎、お腹をギューッと絞られるような強い痛み潰瘍性大腸炎、重苦しい痛みから徐々に強くなる
過敏性腸症候群、痛みの感じ方は個人差がある
大腸憩室症、押すと痛い圧痛
子宮付属器炎、強い痛み、押して離す時に痛い
子宮筋腫、個人差がある、筋腫の大きさによる
腸重積、子供に多い、発作的に激しい痛み
【ズンと重い痛み】
生理痛・月経トラブル、個人差が強い子宮内膜症、強い痛みが多い
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【まとめ】
例えば、子宮筋腫だと他にも腰痛があったり貧血症状や頻尿などの様々な症状が現れることもありますし、男性女性それぞれの病気は、排尿痛だけでなく性交痛もあることが多いです。このように痛み方によっても考えられる原因や病気は様々です。病院へ行こうと思っても、まず何科へ行けばいいのか分からないことも多いので、こういった痛みの特徴や他の症状との兼ね合いも含めて受診科を決めれば良いでしょう。
また、診察時にはどのような痛み方を感じているか、他にはこんな症状があるということも、出来る限り正確に医師に伝えるようにしましょう。